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アラウンドアーキテクチャ#9/10レジュメ

今回は引用が多い関係で、このような形でレジュメとさせていただきました。(やや書きなぐりです。) 生活と芸術(あるいは日常性と世界性) 二つの写真集 今回のきっかけとなったのは、篠山紀信の『家─the meaning of house』と最近出版された『建築の言葉を探す 多木浩二の建築写真』の二冊の写…

アラウンドアークテクチャ#6 『形の合成に関するノート/都市はツリーではない』『隠喩としての建築』

※下に振り返っての小論があります。 アーカイブ動画 レジュメ資料ダウンロードは以下から いただいたコメント (『隠喩としての建築』は読んでいないのですが、、、) 今日もありがとうございました。 最後にコメントさせていただきましたが、<外>としての自然の存在を考えたときに、人新世というのは<外>が<内…

アラウンドアーキテクチャ#5 『生きられた家』

※下に振り返っての小論があります。 アーカイブ動画 レジュメ資料ダウンロードは以下から いただいたコメント 本にもよりますが、時代性を伴う場合は執筆時にイメージされていたであろう具体的建築を想像することは結構大事かなと思いました。 1975年が初出とすると、(多木さんが仲の良かった建築家の篠原一男、…

『人新世の哲学──思弁的実在論以後の「人間の条件」』篠原雅武

せっかくなので今後本を読んだら、半分自分用のメモとして簡単に書き残しておこうと思います。人に読んでもらうようにと思うとかなり時間がかかってしまうので、継続的に続けるためにも、あくまでサラッと書きます。(急いで、重要な要素だけを書いたので、ややぶっきらぼうで不用意な議論になっています。すみません。) …

アラウンドアーキテクチャ#3『セヴェラルネス+』

アーカイブ動画 レジュメ資料ダウンロードは以下から #3を振り返って──連想の遠近法としてのセヴェラルネス 第三回目のテーマは、「アフォーダンスの読替」でした。 タイトルにもなっているセヴェラルネスというのは事物の形態・物質性が示してくれる「いくつかの」使い方の可能性のことです。物理的な「かたち」を…

アラウンドアーキテクチャ#2『原っぱと遊園地』

アーカイブ動画 レジュメ資料ダウンロードは以下から #2を振り返って──「遊園地」を受け入れること 第二回目のテーマは、「現れとしての空間」でしたが、扱う本を『原っぱと遊園地』(と『原っぱと遊園地2』)だけに絞ったこともあり建築設計論としての趣も強い回でした。 今後の本でも登場しますが、事物というの…

アラウンドアーキテクチャ#1『時がつくる建築』/『How Buildings Learn』

アーカイブ動画 レジュメ資料ダウンロードは以下から #1を振り返って──「永遠」ではなく「不死」 第一回のテーマは、「時間と建築」でした。時間的に静止したものと思われがちな建築ですが、実は物理的にも社会的にも日々さまざまな変化に晒され、時間の中で少しずつ変わっていくことを免れることはできません。こう…

アラウンドアーキテクチャについて

主に建築系の学部生を対象に、建築の周辺の本を毎週1-2冊紹介する勉強会です。月曜日の20時から二時間程度で開催しています。過去のアーカイブはこちら。 基本的に木村からのレクチャーという形で進めていますが、途中に議論・質問の時間をとってここから話題を広げていくことを大事にしています。参加に興味のある方…

『建築の言葉を探す 多木浩二の建築写真』

多木浩二が撮った住宅写真の写真集が最近出たらしいということを知って、即座に購入ボタンを押してしまった。 届いた写真集をぺらぺらとめくっていると、妙な違和感を感じる。建築的すぎるのだ。僕はてっきり多木浩二がテキストを寄せた(そしてその文章がのちに『生きられた家』として再編された)篠山紀信の写真集『家─…

本サイトの運営について

こんにちは。木村七音流と申します。 本サイトは、もともと数人のグループでの運営を目指しておりましたが、なかなか集団で一つの場を運営していくのは難しく、この度管理形態を少し変え、木村が個人的に運営・更新するブログという形に変更させていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 0

消えた「おもて」

一言コメント 日本の戦後住宅において、「公共性」を担う要素が損なわれていった背景には、封建的なイエ制度の批判があったという話が面白かった。イエ制度における住宅では対外的な見栄が重要で「おもて」と「うち」が明確にあったが、戦後大量の住宅供給と生活の近代化の中で、そうした旧来的なスタンスは批判にさらされ…

形成を考える

ハライチのターン! 建築学科に入って、手を動かす作業が多くなってから、耳の楽しみのためにラジオを聴くようになった。僕は主にお笑い芸人のラジオを聴くことが多いのだけど、その一つにハライチがTBSラジオでやっている「ハライチのターン!」がある。 ハライチと言えば、坊主の澤部がよくテレビに出ているイメージ…

風土の光:時代の光

「コルビュジエはインドの光を間違えたんですね」 確か「都市建築史」の授業を受けていた時だったと思う、先生がさらっと言った一言が今も印象に残っている。スクリーンにはチャンディガールの集合住宅(だったと思う)が映し出されていて、そこには昼間の光が差し込んでいた。明快な構成を強調するように、くっきりとした…

プラネタリー・アーバニゼーションって?

最近ゼミで紹介された「プラネタリ―・アーバニゼーション」という概念について調べているので、簡単にまとめて紹介します。ただし、僕自身あんまりちゃんと理解できていないと思われるので、何か間違え等あればご指摘ください。 参考にしたもの ・10+1「特集 プラネタリ―・アーバニゼーション─21世紀の都市学の…

建築のアクチュアリティ

ざるドーム、洗濯ばさみ橋 今日は最初にある作品を紹介したいと思います。クワクボリョウタさんの「10番目の感傷(線・点・面)」というインタラクティブアートです。僕もつい最近ある授業で紹介され知ったのですが、思わず見入ってしまいました。 まずは、ご覧ください。(全画面推奨。流し見すると魅力が半減します……

『原っぱと遊園地』青木淳

要約 ※弱い規定力、という言葉は、文中で青木さんは使っていないが、「遊園地」的な建築の規定力が強い、という論旨があったため勝手に造語して用いた。 ある廃校での展示会について 給食室には、数個の窯が床に据えられたまま、部屋の真ん中に行儀良く並んでいた。たとえば、そんな部屋が、中川絵梨に与えられている。…

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